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​シャドウエッグとは

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RPGであってRPGではない。

 

『存在しないRPG』という題材に作られた全てただの妄想である。

キャラクターも世界も国も設定もダメージ計算率もきっちり考えて作られているが

全てただの妄想だ。

全て存在しない。

そしてシャドウエッグというゲームが今後作られる事は一生無い。

半端な現実になるより夢は夢のままでいた方が幸福なのだ。

 

これはそんな妄想で作られた世界の話。

プロローグ

PROLOGUE

──深夜3時に警報が鳴り響く。

オドン帝国中部のバル研究所でテロ事件が起こった。

 

正門入り口から警備兵達が応戦するも、あまりのテロリストの手際の良さと武装の違いに防戦一方で、研究所職員達の救出など考える余裕さえなかった。

 

そこに通信兵から伝言が届く。

『応援部隊による奇襲を開始、彼らの援護をせよ……』

 

建物の屋上から静かに人影が2つ降下し、入口のテロリストをまたたく間に撃破していった。

 

『我々はオドン帝国第4独立特殊部隊フラッグ!』

 

そう叫んだ大柄の男の傍に少年兵がいた。

少年アルフの物語がここから始まる──。

『赤鷹事件』

SEKITAKA INcIDENT

世界歴1601年、セルティア大陸で大災害とも言える悲劇が起こった。

通称、赤鷹と呼ばれる魔物が破壊行動を行い、村や街が地図から消えるほどに世界を恐怖に陥れた。

しかし赤鷹と呼ばれた存在は摩訶不思議と突如姿を消し、その存在を巷ではフェスティア神話に登場する『星の厄災』の再来と噂された。

 

だが国家の先導者達はそう楽観視出来るわけもなく、セルティア大陸中の国家が第二の赤鷹の存在の可能性を示唆し、当然のように国内の軍備を増強し14年の月日がたった。

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